ハロウィンのオリジナルボードゲームができるまでの話
こんにちは、イラストレーターのあだちゆうです。
先日、Twitterでコロ/イラレ職人さん主催の「第四回 本日のイラレコンテスト」でコロ賞を受賞しました!

「本日のイラレコンテスト」とは、デザイナーであるコロさんが公開されている「本日のイラレ」というAdobe Illustratorの技術集の中の技術を使って作った作品を応募するコンテストです。
応募者の中から、「コロ賞」が1名、「抽選枠」で2名が選ばれ賞品をいただけます。
今回のコロ賞の賞品は、オリジナルステッカーとイラレで和柄を作る方法が書かれている「和柄本」でした!
「YOKUDEKIMASHITA(よく出来ました)」と書かれたステッカーのデザインがとても可愛くて嬉しいです!
和柄本も今後の製作に役立てて行きたいです!
コロさん、ありがとうございました!
受賞した作品がこちら↓



(端っこの処理が甘いのがイラレ初心者らしくていいですね!)
今回、せっかくコロさんから「オリジナルのボードゲームを作られたそうです。すごい! ハロウィンに和柄という意外性も面白かったです。」と評価をいただけたので、ブログで
・どういう経緯で「コロ賞」を受賞した「オリジナルボードゲーム」かつ「ハロウィンに和柄」を作ったのか
・作品を作るときに何を考えているのか
について書きたいと思います。
まず、時は10月中頃に遡ります…
私、あだちゆうは、まちがいさがしのパズル雑誌や児童書でお仕事をさせていただいているので「背景があってアイテムが多い、描き込まれたイラスト」の実績が多いです。
普段作品をご覧いただいている方で「あだちさんは、描き込む人」という認識をしてくださっている方も多いと思います。
そして私は「持ち込み」という営業活動をするタイプのイラストレーターなのですが…
持ち込み先の編集の方に「描き込みがすごいけれど、うちにはここまで描く仕事は無いよ?カットも描ける?」と…いうお言葉をいただいて
これはポートフォリオの作りがよく無いな…私は人から「描き込む仕事だけをしたい人」に見えるんだな…と思いまして
『自主制作での背景禁止』を決定しました!
そして、時は10月後半、そろそろハロウィンが近づいてきたころ…
そろそろハロウィンイラスト描かないとな〜背景なしでハロウィンか〜
そこで候補に上がったのが
・ミニカット
・切り絵/貼り絵(保育園の壁飾りみたいなの)
などが候補に上がっていき
イラストと立体の中間/ハロウィンのモンスターたちを活かせる/お仕事としてもやってみたい!いうことで
・オリジナルのボードゲーム作り
に落ち着きました。
イラストの制作では、カードゲームとしての使いさすさを考えてキャラクターたちの色味・形・ポーズが被らないように留意しました。
ポイントは、怖くなりすぎないようにしたのと、眉毛の形の使い分けです。

カードの裏面のデザインは、初めは、カードの裏面といえば「カードキャプターさくら」のクロウカードみたいな魔法陣ぽい感じにしようかなぁと思ったのですが、カードのサイズをタロットじゃなくてトランプサイズにしたので、トランプぽい幾何学模様にしようと思いました。
(トランプは、カードの上下が裏面で分かってしまうとゲームの公平性を欠くので、上下がない幾何学模様が採用されていたはず…)
よくあるダイヤ状の格子模様は、面白みに欠けるなぁ、何か面白い柄はないかなぁ…と考えていたところTwitterでコロさんのアカウントを拝見し、簡単に制作できるところと、「切りちがい枡」が十字架のちょっこ変形でいいな〜と思い、裏面に使わせていただきました。
一番悩んだのは、ボードゲームのルール作りです。
初めは、あえてメチャクチャなルールにしてネタぽくしようかなとも思ったのですが、
実際に遊べるルールを考える方が本気ぽくて面白いな!と思ったので考えることにしました。
ボードゲームのルールを構成する要素を「運」「予測」「数字」「色」「言葉遊び」「数字」…考えてみて、ハロウィンを構成する要素を「モンスター」「パーティー」「お菓子」「いたずら」…と考えてみて、それらを掛け合わせて作りました。
以上の経緯で、「オリジナルボードゲーム」「ハロウィンに和柄」という作品が出来上がりました。
最終的には、印刷して厚紙に切り貼りしてモックアップ?みたいなことにしようと思ったのですが、一人で自作のボードゲームを工作するのが寂しすぎてやめました笑
コロさんの「本日のイラレコンテスト」年内に後2回開催するそうですので、是非とも応募してみてください!
以上あだちゆうでした。